出演:シャーロット・ランプリング
ブリュノ・クレメール
ジャック・ノロ
アレクサンドラ・スチュワルト
ピエール・ヴェルニエ
アンドレ・タンジー
監督:フランソワ・オゾン
長年連れ添っていた愛する夫が、バカンスに出かけた海で、突然
居なくなってしまう。
夫が失踪したのか死んだのかも
はっきりしないまま、
現実を受け入れられず
夫のまぼろしをみてしまう。
大変切ない物語です・・。
が。 物凄く心に迫るものがありました。
夫のまぼろしと会話するシーンだけで、どれだけ夫を愛していたのか
凄く伝わってきて辛い。
夫が居なくなってからも泣いたりしないのだけれど、
夫が死んだことを認めてしまうと涙がとまらない。
特典インタビューでシャーロットランプリングが
「人は苦しみに対して抵抗をやめたとき涙が出てくる。それが立ち直りのプロセス」
と語っていたのが印象的でした。
やっぱり役者をやっていると、人間の感情の動きを他の人よりも
細かに観察するから、そういうことに対してはっきりとした理解が
出来るんだな・・って関心。
というかそれがお仕事なのだろうけれど。
ベットを共にした男性に 軽い(体が) というセリフがあったけれど、
凄くリアルなセリフに感じました。
その人が居なくなってしまっても、その人の肌のぬくもりとか
交わす言葉とか そういうのが消えずに残ってしまっているのが
凄く伝わってきました。
シャーロット・ランプリングと監督・フランソワ・オゾンに拍手を。